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宇宙船「こうのとり」有人宇宙開発への挑戦

 2018年7月21日(土)午後、まつばRにJAXA有人宇宙技術部門HTV技術センター長の植松洋彦氏がつくば市から奥様と2人のお嬢様と一緒にいらっしゃいました。HTV「こうのとり」の開発・運用の総責任者として、1号から6号にわたる波乱万丈のお話を、多様な資料を示しながらして頂きました。打上げロケットが失敗して欲しいと感じるほどのプレッシャーや、用を終えて地球に燃え落ちてくる「こうのとり」に涙する話は、真の技術者であるからこその迫力で圧巻でした。人類の夢を長い時間をかけて追いかけ、次の世代に引き継ぎたいという気持ちは、人の生き様そのもので感動しました。

 また、当初目指した宇宙飛行士の夢を諦め、宇宙開発の技術者になる過程で奥様の存在が大きかった事、氏の家族を思う気持ちが有ったというお話は、心温まるエピソードでした。2人のお嬢様も笑顔で頷きながら誇らしそうにお父様を見ていらっしゃったのが印象的でした。

 来たる9月11日に7号が打上げられるとの事で、忙しい最中貴重なお話を頂きまして本当に有難うございました。なお、7号の機体は燃え尽きずに貴重な試料の入ったカプセルを回収するそうです。その為日本近海(鳥島沖)に落下させるそうです。その時は、流れ星のように尾を引きながら落ちてくる「こうのとり」を目撃できるかもしれないとの事です。

 本当に興味深いお話を有難うございました。打上げの成功とHTVミッションのご成功、さらなる日本の宇宙開発の発展をお祈り致します。

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コメント: 1
  • #1

    田中 宗一 (水曜日, 25 7月 2018 10:33)

    地域づくりに大学との関係をつくりたいと理科大の建築科を訪ねました。そのきっかけとなったのが松葉町へ調査で来ていた植松さん(お嬢さん)。まつばRで色々話をして、彼女のセミナー担当の先生を紹介してもらい、会いに行ったのです。マルエツ横の広場づくりの話をしました。その後そのアイデアは進んでいないのですが、彼女との話の中で「父はJAXAの技術者」と聞き講演会の間接的な依頼をしたのです。その後すぐに日曜にそばを食べに来ていただき、少し話をさせてもらいました。その後メールで日程などのやり取りをしていた中で、JAXAのHPをチエックしたりしましたが、開発・運用の総責任者などとは知りませんでした。新聞での案内づくりの中でわかり驚きました。非常に謙虚でピュアーなマインドは仕事の内容がそうさせるのと、小さいときからの純粋な「宇宙愛」によるものなのでしょう。相当なストレスにもかかわらず1号機から6号機まですべて成功させたその功績は大変なものです。失敗して重圧から開放されたいという思いがどこかにあったというお話は心に響くものがありました。謙虚さだけではなく、強靭な意思、集中力、言葉は適当でないかも知れませんが純粋な欲望・本能のような感情も不可欠ではないでしょうか。ぜひ7号機も成功させてほしいと思います、講演会に参加された皆さん全員が成功を祈っていると思います。