アラン・ドロンが35歳頃の映画。
’67年前後のフランスはベトナム反戦、大学民主化を唱えた学生運動が活発な時期でした。’68年には、「自由」と「平等」と「自治」を掲げた約1,000万人とされる労働者と学生がパリでゼネストを行った有名な五月革命も起こりました。
その頃の日本も似たような状況であり、鑑賞者それぞれの、場所も世代も異なった想い出が次から次へと出てきて、話がつきませんでした。
本編のような、一種荒唐無稽な夢や冒険への無謀な挑戦は、空や海の雄大で印象的なロケーションも含めて、見ていて爽快です。その後の映画にも大きな影響を及ぼしたのではないでしょうか。